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2026-05-31 04:34:54 UTC

三宅 芳夫 on Nostr: 「追悼 田中浩先生」 ...

「追悼 田中浩先生」

 思想史家、ホッブズ、シュミット研究者の田中浩先生が昨年2025年に死去された。田中先生は1926年生れだから、まさにちょうど1世紀を生きたことになる。

 仮に、20年前に亡くなっていたら、ほぼ確実に新聞でも訃報が出ただろう。ところが、昨今のメディアの止まらない右傾化によって、現在までの所、私の知る限りでは一般紙では田中先生の追悼・訃報が出ていない。

 (昨年田中先生が亡くなった際には、もう新聞記者達は名前さえ知らなかったのだろう)。

 そこで短い追悼を書くことにした。

 田中浩さんは、実は朝鮮半島の元山生れである。その意味ではまさに「入植者植民地主義」の子でもあった。ちなみに元三は日本海軍の日本海における拠点であったこともあり、日本人入植者も多い。作家の村上元三(1910生、元三のペンネ―ムは元山に拠る)、後藤明生(1932生)も元山生れである。

 実は田中さんの叔父は、石原莞爾の右腕であり、「東亜連盟」の最高幹部だった。田中さん自身も、当然「軍国少年」であり、陸軍経理学校に進んで、ポツダム宣言受諾放送の際には、会津磐梯山にて将校から「これは君側の奸の策謀である」と言われ、その言葉に熱狂して「徹底抗戦」に賛意を表明した7名の士官候補生の一人だった。